不登校&ひきこもり経験者のめやんです!
こちらの記事は不登校のお子様に対して、
「どのように対応したらいいかわからない」
「子供の考えていることがわからない」
「いつ学校に行けるようになるのか分からず不安」
このような不安を抱えている方に向けての記事となります。
不登校側の目線からのお話になりますので、お子様の心境の理解などに役立てていただければと思います。
不登校に陥っている子供の心境
HSPなどの気質を持ったお子様の場合、いわゆる「普通の生活」自体にものすごく気力を使ってしまうことになります。
人の目が気になったり、会話の中で発した言葉の反省会をしたり。
寝る前に翌日のスケジュール(朝起きて、朝ごはん食べて、歯磨きして、鞄持って、バス乗って、学校行って…)を細かくシュミレーションします。
この「失敗しないための予習」でものすごく疲れてしまう場合も多いです。
HSPとは
HSPとは「ハイリーセンシティブパーソン」の略で、繊細な気質の人を指します。
病気ではなく、あくまで気質という分類になります。
日常生活の中で無意識に気を張っていて、頭の中は常にグルグルと様々なことを考えています。
何もしていないように見えても、心と頭が疲弊しているのがHSPの特徴です。
人の心は輪ゴムと一緒
受け売りですが、「輪ゴムはずっと引っ張り続けていると、伸びきって使い物にならなくなる。人の心の疲労でも、同じことが起きる。」
普段から無意識に気を張って、休もうとしても休みきれずに回復しづらい状態になっていることが考えられます。
休んでも辛いのは「普通」と比較しているから
休んでも辛くなってしまうのは、「普通」と比較しているからだと考えています。
「同級生は今頃学校に行って、勉強して、普通に過ごせているんだろうなぁ…」
「どうして私はみんなと同じように普通に生活できないんだろう」
このような考え方をしている場合、休んでも心の疲労は全く抜けません。
「普通ではない」という罪悪感や焦りを抱えてしまっているからです。
しかし「普通」とは一体何でしょう?
毎日学校に行って、勉強をして、友達と喋って…
これはただ「周囲と同じことをしている」だけであって、「普通」ではないと考えています。
小さい頃から集団行動を叩き込まれる社会では、毎日学校に行って授業を受けるという工程が「普通」である
という認識が染みつきがちです。
しかし、「普通」ではなく「自分ができること」に注目することが大切だと考えます。
休むことで周囲と比較して罪悪感を感じるのではなく、休むという選択をして自分の心を休めるように努力できたという考え方をするのが大切です。
考え方を一旦シフトする
親御さんとしては、何としても早く復帰させなければいけないという考えになってしまうと思います。
しかし学校では身体とメンタルが辛くて、家ではしんどい学校に行かせようとすお父様やお母様に囲まれたら、お子様は一体どこで心を休めるのでしょうか。
不登校に陥ったらなるべく早めに復帰させた方がいいという決まりは誰が作ったのでしょうか。
社会復帰をするには、心と身体の状態が万全でないといけません。
傷口に例えますが、完全に治りきっていない傷口に塩をすり込むと、痛いですし、弱っている皮膚が削られてどんどん悪化していきます。
傷口が綺麗に塞がっている箇所に塩を塗り込んでも、痛みはありませんし傷が広がることもありません。
心も同じで、一度ボロボロになったものはすぐには治りません。
まずは復帰させることではなく、十分に休ませることに焦点を当てることが大切です。
「どうしたら学校に行けるようになるか」という考え方を一度「どうやったらきちんと休ませられるか」にシフトしてあげると、親御さんもお子様も気持ちが少し楽になるのかな…と考えています。
「学校生活を送らなければ勿体ない」は人による
「学校生活という青春を経験できないのは勿体ない」というのは、学校生活が楽しかった方が感じることです。
実際に学校が辛かった私は、あの時間を経験できなかったことに後悔は一切ありません。
確かに、学校に行けば何かしら経験はできるかもしれません。
しかし、それは第三者の希望的観測です。
個人的に、「楽しいかもしれないよ。」という無責任な言葉をかけられることには何の救いもなく、むしろこの人は何も理解していないと絶望することさえありました。
3年不登校でも何とかなる
私は中学2年から高校1年の途中までの約3年間ほど、不登校でひきこもりでした。
週2日制の高校に転入し、徐々に体力を戻してバイトを始め、今では全日制の大学にきっちり通い、この記事が更新される1ヶ月後には卒業です。
一旦しっかりと身体とメンタルの休息をとり、計画を建ててゆっくりと進むことでここまで回復することができます。
学校は勉強や友達作りのツールでしかない
不登校の時点では、自分が学校にいけない状態と親から感じる期待の視線に死にたくなる時もありました。
しかし学校なんて人生のほんの一部でしかなく、勉強をしたり、友達を作るためのツールでしかありません。
学校=普通に通わなければ真っ当に生きられない
なんてことは無いと考えています。
個人の視点からの話
こちらの記事で書いていることは全て自論であり、正解というわけではありません。
学費や将来への不安などの問題もあると思います。
ここで語っていることはあくまで「不登校側の視点」の話ですので、もし不快になられてしまった方がいらっしゃいましたら、大変申し訳ありません。
皆様が、無理をせずに、少しでも気持ちが楽に過ごせるように祈っております。